メジャーの壁は厚かった
翌年、チェコは背番号を５０に変えてマウンドに立つ。
５月１８日阪神戦（甲子園）では９回２アウトまでノーヒットノーラン。
しかし６月に４試合連続でＫＯされて２軍落ちすると、故障もあり、以降は１軍のマウンドに立つ事は無かった。
結局 ９試合 ４勝１敗０Ｓ 防御率４．８０ に終わる。
何はともあれ、９７年にチェコは念願のメジャー、レッドソックスへ移籍した。
しかし、メジャーリーグでは全く活躍しなかったと言っても過言ではない。
通算成績 ３勝５敗 防御率７．５４ という数字が全てを物語っている。
２０００年限りで現役引退。まだ２９歳だった。
代理人がダン野村でなければ、もっと長く日本で投げていたかもしれない。
そう思うと、もったいない話である。
ＩＮＤＥＸ
ＴＯＰ
今回のテキストは事実に基づいて構成していますが、会話部分は完全なフィクションです。
また、文中における選手の年俸などの金額は一部を除いて推定金額です。
事件の経過に関する事実誤認などがありましたら御一報下さい。
参考資料
「プロ野球を創った名選手・異色選手４００人」 講談社文庫 著者：新宮正春
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