フェリックス・ラミーレス

96年3月、貴重な左腕投手として期待されたフェリックス・ラミーレスは

「車が3台あるし、ドミニカでタクシー会社をやろうと思う。」

こう言い残してカープを退団した。

3月と言えばオープン戦の最中だが、なぜラミーレスは開幕を待たずに退団したのか。

実は、この直前に登板した試合で結果を出せず、首脳陣に2軍での再調整を命じられたのである。

ラミーレスはこれを拒否した。「もう一度チャンスが欲しい」というのが彼の言い分だった。

しかし、首脳陣はこの主張を受け入れなかった。

ラミーレスもラミーレスで2軍落ちを拒否し続けた。

結局、首脳陣の説得は失敗に終わり、ラミーレスは退団することになった。

こうした経緯があって、冒頭の発言に至ったのである。


「1ヶ月で退団して、車を3台も持てるのか。」

こういう疑問を持った方もおられるのではないだろうか。

実は、ラミーレスは95年から在籍しており、96年は2年目のシーズンだった。

しかしラミーレスの存在は、よほどのファンでもない限り、記憶されていない。

同期入団のロビンソン・チェコ投手の活躍があまりにも鮮烈すぎたからである。


チェコが1軍で脚光を浴びている一方、ラミーレスは来る日も来る日も2軍のマウンドに立ち続けた。

成績は 21試合 6勝6敗 108回 自責点53 防御率4.42。

1年目の年俸は400万円。彼の故郷がドミニカ共和国であることを考慮すれば、車を3台持っていても不思議ではない。


ところで、ラミーレスは帰国して本当にタクシー会社を経営したのか。

そうではない。なんと7月に金銭トレードでボストン・レッドソックスに入団してしまった。


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