ガルベスをなだめる
さて、ペレスと言えばチーム内におけるマスコット的な存在としても有名だが、

その才能を見事に発揮した試合があった。


98年4月21日の巨人戦でのことである。巨人の先発はバルビーノ・ガルベス投手。

150km近いストレートと鋭いシュート、そしてチェンジアップが武器の投手であった。

しかし、このガルベスにはとんでもない泣き所があった。

一度ランナーを出すとランナーの走力に関わらず、必要以上に意識してしまい, まるで別人のような投球になってしまうのである。

また、非常に短気な性格で、審判の判定に不満を漏らすこともしばしばだった。

これらのことからマスコミには、「カリブの問題児」と称されていた。


ガルベスはこの日も初回に4失点して、どうも虫の居所が悪かったようである。

事件は6回に起こった。2アウトを取った後に連打されてしまい、2死1、2塁の場面で迎える打者は野村謙二郎内野手。

ガルベスの投球は、野村の左足かかとに当たる死球となった。

この瞬間、野村は激怒してマウンドへ歩み寄り、乱闘寸前の状況になった。


事態が少しづつ収まりかけた頃、マウンドの上でちょっとした光景があった。


なんと、ペレスがガルベスの身体にしがみつき、半分泣き出しそうな顔をカープベンチの方に向けながら、

ガルベスを必死に止めようとしているのである。

その表情は、「どうしてみんなケンカをするの? もう止めて野球をしようよ。」と言っているようだった。

そして、ガルベスもペレスのこの行動に落ちつきを取り戻したのか、

にっこりと微笑みながら、ペレスの尻をポンポンと叩いた。

まるで、「分かった。ペレスがそこまで言うならもうケンカはしない。」とでも言うかのように。

このペレスの行動もあり、両チームとも退場者を出さずに乱闘は収まった。


参考までに伝えておくと、ペレスの身長及び体重は170cm 63kg。ガルベスは180cm 107kg。

両者の体格は大人と子供ぐらいの差があった。また、ガルベスは当時34歳、ペレスは23歳。


ガルベスについて、もう少しだけ伝えておく。

この一件から3カ月後の7月31日の阪神戦(甲子園)でガルベスは前代未聞のトラブルを起こした。

降板してベンチに戻る際に、判定に対する不服から審判にボールを投げつけたのである。

過去に前例のない事件でもあった為、これを重く見た連盟はガルベスに無期限の出場停止処分を課した。


3カ月前には大人の対応が出来たガルベスも、相手が審判に変わると問題児に戻ってしまった。

そして、この問題児をなだめる事が出来たのはペレス1人だけである。



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冒頭でも触れた様に、ペレス選手は年齢差称の事実がありました。
この為、文中での年齢はそれを考慮したものとして表記しています。



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