泥沼化したチェコ問題

「チェコ君。君はパスポートを持っているかね?」

「パスポートは球団の人が持っています。私が返すように頼んでも返してくれません。」

「ふーむ、それはいかんな。不当な身柄の拘束だね。人権侵害だ。」




ダン野村はまたしてもマスコミに発表した。

「パスポートを球団が管理している事は、不当な身柄の拘束で有り、人権侵害である。」



当然だが球団は反論した。

「パスポートは紛失しないように、球団が預かっているだけで身柄を拘束するためのものではない。」

残念な事に、この件は折り合いがつかなかった。

業を煮やした球団は法廷に持ち込んだ。

広島地裁に名誉毀損罪と、それに伴う損害賠償請求訴訟を起こしたのである。

(2000年12月1日に和解が成立。)



また、事態を重く見た義父、野村克也(当時ヤクルト監督)もメディアを通じて

「球界の発展に力を尽くせとは言ったが、問題をややこしくしろと言った覚えはないぞ。」とコメントした。



さらに、チェコ本人も「先発登板拒否」というトラブルを起こした。

後日、チェコはこう語った。

「先発で勝っても、もうボーナスはもらえないから今度はリリーフで稼ごうと思った。」

実はチェコのボーナス契約は、

「1勝ごとに100万円、1Sごとに50万円。10勝したら特別ボーナス。」というもので、

11勝目からの条件が明記されていなかった。


前半戦だけで10勝を達成してしまったチェコにすれば、

ボーナスのもらえない11勝目より、ボーナスのもらえる1Sを目指したかったのだろう。

しかし、カープのリリ−フエースには佐々岡がいるので、チェコをリリーフに転向させる必要は無い。

また、個人の契約だけで起用法を変えるほどプロの世界は甘くない。



首脳陣に説得されて反省したかは定かではないが、チェコは後半戦も先発で投げた。

フォークボールを覚えて、持ち味の力で押す投球をしなくなり、打ち込まれるケースも増えたが、それでも5勝した。

終わってみれば、28試合 15勝8敗0S 防御率2.74

最多被本塁打のオマケまでついた。


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